墨坂神社  焚火に魅了された少年

by Nami

明けましておめでとうございます。
今年も墨坂神社に、初詣に行ってきました。
おみくじ(なんと百円!安い)をひくと大吉。幸先いい~と喜んでいたら 近くを通ったおっちゃんが一言「みんな、大吉や」って。んなはずあるかい?

さて、昨年と同じように5万パワーの御神水を頂く 水道水の百倍ってと昨年同様のツッコミをしたくなる(詳しくは2023年1月15日掲載の「お参りついでに5万パワー」をご覧ください!)。

まあ、それはさておき、境内の焚き火にあたっていると、同じようにあたる親子連れが…。 熱心に焚火に見入る少年 聞くともなく会話が耳に入ってくる。
父「もう、ええやろ。はよ帰ろ」
少年「もうちょっと」

父「いつまで見とくん?」
少年「おわるまで」
父「きりないで。もうええか?」
少年「まだ」

父「なにがおもろいねん」
母「何がおもしろい?」
優しく尋ねる母。
少年「火が広がっていくのがおもしろい」
父「放火魔になるんちゃうやろな」
(父よ、なんと短絡的なそして、マイナスな発想…)
母「そんなはずないやん」
(せやせや)
少年「放火魔って何」
(ほら、いらんこと言うから)
父「車持ってくるわ」(逃げたな)

その後、母とじっと火を見つめる少年。
(わかるよ、木があんなにあかあかと燃え上がって炎に包まれる…、チカチカと空気に触れるたび、鮮やかに輝く…見ていて飽きないよねぇ…おばさん共感)             

オール電化がすすみ、安全面から仏壇のろうそくまで電気になっている今、火を見る機会は皆無に等しい。

父戻って来る「まだ見てんのか」
母「スマホで撮っといたるわ」
少年「うん、長くやで めっちゃ長い時間とってや」
スマホで炎を撮る母。
父「ユーチューブで焚き火って検索したらなんぼでも出てくるわ」

父よ…その通りだ。しかし、ユーチューブでは、この熱、煙たさ、この匂いは、伝わらないだろう。少年は今、体全体で火を感じ、言葉にならない何かを感じているのだ。父よ、あなたも一緒に感じてやったらどうや(吉本か)。父にとっては珍しくない焚火かもしれないが。

コロナ後、何かと画面越しで用が足せるように思っていたが、やはり違う。
炎一つにしても、本物は迫力があり、心を動かすのだ。
今年は画面越しでなく、互いの体温を感じながら過ごせたお正月だった。だからこそ、別れる時は寂しい。
少年よありがとう。
大切なことに気づかせてくれて。
あなたにとっての、2024年が本物に満ちた素晴らしいものになりますように。

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