お宝！穴場花見スポット

By Akiko

毎年4月第一週目の土日は、人口減少が進む宇陀市も人の波で賑わう。それもそのはず、奥大和は全国でも屈指の桜の名所が目白押し。仏隆寺の千年桜、又兵衛桜、どれも一度は見たい景色。でも、それら有名どころは、渋滞が。

そこで、ゆっくり楽しみたいなら、あまり知られていないお宝スポットが、ここ。以前初夏に緑が美しいことで紹介した狩路の池。実は同じ場所が、桜シーズンの一週間、夢のような桜の郷に大変身する。

サンクシティー前は見渡す限りの桜。田んぼと宇陀川沿いに続く道を大宇陀に向かってゆっくりと歩こう。地元の人たちは普通にジョギングや犬の散歩。

10分程歩くと宇陀川沿いの土手の開けた場所から、北を見て欲しい。静かに堂々と佇む額井岳が桜の絨毯の上に顔を出す。

これだけでも既にただならぬ爽快感に浸ることができるが、見どころはまだまだある。次は西を向いてみよう。

できれば5時ごろを目指して来よう。桜並木は傾いた太陽を背に、宇陀川の水面にその影を落とす。かなりクッキリと。桜並木本体だけでもかなりゴージャスだが、水面に映った陰影は、まるで切り絵でも見るよう。

最後はまたサンクシティの前まで戻ると、ちょうどいい具合に日没前の柔らかい桜並木を宇陀川にかかった橋の上から眺めることができる。 一度で三度はおいしい、狩路の池の桜並木の楽しみ方。しかも、とにかく人が少ない。地元の人のみぞ知る花見の穴場。さあ、来年のお花見スポットは、決まり！