by Akiko
宇陀市榛原上井足(かみいだに)の三十八神社にお参り。全国にたくさんの三十八神社があり、読み方も様々だそう。こちらのは「みそは」神社と読むそう。宇太水分神社の分霊を祀った、とあるから、水と関係のある神社か。
まず目につくのが杉、杉、杉。奥にも、前にも、両側にも。まっすぐ伸びて、気持ちいい。
スギは「日本書紀」では須佐之男命がつくったことになっているよう。
「万葉集」にも、
古の 人の植えけむ 杉が枝に 霞たなびく 春は来ぬらし
(柿本人麻呂)
とあるから、とても昔から人がスギの近くに生活してきたことがわかる。
1300年前に生きていた柿本人麻呂が杉を見上げて、さらにそのずーっと前に生きていたであろう先人が植えたのだろうな、と思ってこの歌を詠んだのかと思うと、スギだけどクス(楠)っと笑える。
この三十八神社の良いところは杉だけでなく、その前方に広がる田んぼと山並みの景色の清々しさにもある。狛犬がちょこんと並んで景色を眺めている。
近鉄榛原駅から南に歩いて26分。暖かい日に是非足を運んで欲しい。