初日の出なら、ここ。

by Akiko

天光注ぐ 大和三山見渡す 鳥見山

今年も残すところ後わずか。天気も良いとなると、やはり、登らねばなりません。いざ、鳥見山へ。

太陽も少し傾きかけた頃。見晴台から西の方角、大和三山(畝傍山、耳成山、香久山)を眺めたその時、なんと雲間から天光が燦々と!神々しいとはこのことか。写真右側遠方に見えるのが大和三山。

東を向くと、大和富士こと額井岳(812m)が見える。こちらもドラマチックな雲の下、絵になるではないか。

こちら額井岳の山麓には、山部赤人の墓と言われている五輪塔がある。山部赤人は聖武天皇の宮廷歌人だったと言われている。

“田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ (新古今和歌集)”が有名か。

少し調べてみると、こんなのも作っている。

“吾兄子(わがせこ)に 見せむと思ひし 梅の花 それとも見えず 雪のふれれば (万葉集)”

「あなたに見せようと思った梅の花ですが、あまりにも雪がたくさん降っているので梅の花なのか雪なのかわからないことよ」と、言っている。

近年は地球温暖化の影響かこの辺は雪が降らない。1300年前はもっと寒く、梅の頃でさえ雪がたくさん積もったのだろう。遠い太古の山部赤人氏が雪の中白い梅の花を愛でる様子を想像する。

さて、せっかくなので鳥見神社にお参りをする。12月末だというのに暖かい木漏れ日が溢れている。

駐車場では、初日の出を見るために登ってくる拝観者たちが暖を取るために燃やされる薪が、既にたくさん用意されていた。明日の宇陀市の初日の出は7時6分頃らしい。榛原駅から見晴台まで子供の足でも1時間ほどか。まだ薄暗い中ゆっくり山を登った先、東の山々の合間が赤く染まっていくかぎろいの様子を見るのは感慨深い。是非チャレンジしてみては。

どうか元旦の朝にも新しいお日様が暖かく昇りますように。

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