by Akiko
少し紅葉しかけた山々が美しい吉野の窪垣内で、伝統の和紙、宇陀紙づくりの体験をさせていただきました。この地に和紙づくりを伝えたのは大海人皇子だとも?
年季の入った道具の数々。楮がたっぷりと混ざったトロトロの水を木枠ですくうこと数回。六代目の福西正行氏が手取り教えてくださいました。感謝。
紙漉きして終わり、ではありません。一枚ずつ手作業で天日。
七代目によると、天日に使う板は江戸時代から使っている古くて大切な道具。
家族で手分けして行う共同作業のもとに、この伝統が受け継がれていることがわかります。
二時間程太陽の下で乾かすのだそうです。一枚の宇陀紙ができるまでに、伝統の技術はもちろんのこと、太陽の光に加え、とてつもない作業と愛情が注がれているのですね。
お忙しいにも関わらず、さまざまな紙の種類についても丁寧に教えていただき、日本画を描く筆者にとってはとても勉強になる体験でした。それぞれに個性のある紙で、描くのが楽しみ!
たまたま一緒になった奈良市から訪れていた合唱団の皆様(「コンパーレわかくさ」男声合唱団)にも無理言って天日の横で合唱していただき、最高の一日となりました(!)
近くには丹生川上神社も。千年杉の大きさにびっくり。トトロは住んでいるかしらと、その頼もしい根っこを思わず触らずにはいられません。
「宇陀和紙」初めて聞く名前。
沢山の愛情と手間ひまが注がれた和紙に描かれた絵も見てみたいです、
ようさん、ありがとうございます。ものづくりの裏にある大変さを実感しました。感謝して描こうと思います。